夏のお盆の時期、東海汽船の乗船券は
さながらジャ●ーズのコンサートチケットのように取り難い。
(注:ジャ●ーズチケットを取ろうとしたことないですけど)
この乗船券をなんとか手に入れるため、1日限りの決死隊が組織された。
作戦名は「アカコッコ」。
三宅島ツアーのちょうど2ヶ月前、6月10日。
日曜日の朝から豪華モーニングを目指してオペレーション・アカコッコの面々が
大都会、六本木はグランドハイアットに集結。
その目的は豪華な朝食ビュッフェで優雅なヒトトキを過ごすことだけでは決してない。
何しろ、これは戦いなのだから。
戦い・・・そう、ここに来るまでに脱落者もいた。
彼の名はなかしたん。
決死隊の中で誰よりもこのビュッフェを楽しみにしていた彼は
「日曜日の全食事をこのモーニングに賭ける!!!」
と豪語していたほどだ。
それなのに。。
作戦前夜、同じく決死隊員であるみずぽんのオシャレな自宅で
あろうことか空腹で深酒。そして討ち死に。。。
ケータイを忘れ、電柱にしがみつく壮絶な最後だったという・・・。
我々は彼の犠牲を、忘れるかも知れないが無駄にはしない。
さて作戦内容はこうだ。
8時半にグランドハイアットの「French Kitchen」に終結。
好きなものを好きなだけ食べる。ただひたすら食べる。
戦いに備えて英気を養うのである。
9時半、フトコロからおもむろに出したそれぞれのケータイで
何度も何度も愚直に03-54xx-9xxxにかけ続ける。
誰かの回線が繋がるまでだ。
そして無事に任務を果たした爽やかな気持ちで
食後の珈琲を頂くというのが最終目的である。
8時半、予定通り集まった隊員は3名。
ぱりす隊長にみうみう、そして私。
前夜に一戦交えたみずぽんもその後加わり4名。
まずは腹ごしらえ。腹が減っては戦もできぬというもの。
朝から色んな種類のパンにチーズ、サラダにフルーツ、
そしてタマゴ料理やベーコンなど贅沢だ。
この贅沢なモーニングが作戦実行の大きな原動力になるのだ。
お皿を色とりどりの食べ物で埋めつくして席に戻って美味しく頂いていると
みうみう隊員の元にあるモノが運ばれてきた。
それはビュッフェコーナーには置いてないものだった。
下調べ万全のみうみう隊員はフレンチトーストに狙いを定めていた。
「ずるい!」
慌てて自分の分も注文したのは言うまでもない。
しかしそうこうするうちに東海汽船への攻撃の時間が迫っていた。。。
9時25分。
食事を一旦やめ、それぞれの持ち場につく。
(この時点でフレンチトーストが間に合わなかったことを強く訴えたいです(笑))
別動隊で伊豆にいたしゅんすけも作戦に合流。
5名の隊員たちが9時半を待っていっせいに攻撃開始。
ぱりす隊長は、さすがの2刀流である。
だが攻撃はなかなか繋がらない。
9時40分。しゅんすけが力尽きる・・・。
9時50分。それぞれの隊員に状況を確認するが誰1人成功者はおらず。
悶々とした30分を経た、10時直前。
ついにぱりす隊長とみずぽん隊員が突破口を開く。
「1等なら空いている」
それが彼奴等の返答だった。
ついで自分のケータイも繋がる。
「2等椅子席なら空いている」
状況は刻々と悪化していた。
迷っているヒマはなかった。すぐさま予約。ぽち。
30分かかり、ようやく作戦が終了した。
予定通りの爽やかな食後の珈琲が待っていた。若干の疲れとともに頂く。
都会のオアシスにて作戦終了・・・。
三宅島ツアー開催決定!